ヘリコバクターの感染について

ペットから感染の可能性

Peter Cyrog, DVMからの報告


Christine Dieterich医師(スイス)が、動物に保菌が多く見られる_Helicobacter heilmannii_が低い確率ではあるが人間にも感染し、_Helicobacter pylori_(通称:ピロリ)という日本人に多い胃腸の病気(胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃ガン)などの原因ではないかと注目されている細菌に感染したときと同じ様な症状がでる可能性がある、と発表しました。
ペットからの感染も考えられ、詳しい研究が待たれます。
ヘリコバクターに関しては、感染経路やその治療法において現在も多くの問題が未解決です。

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ヘリコバクターピロリ解説 -Helicobacter pylori-

 菌の拡大写真

pylori2〜3×0.45μmの細菌で、図のように数本のしっぽがあり、このしっぽをヘリコプターのように回転させて移動することからヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)と名付けられた。

今まで胃酸の影響で普通の細菌は住むことは出来ないと思われていた胃の中から1982年にマーシャルらによって発見された細菌で、ウレアーゼという酵素を多量に持っており、これを使って胃の中にある尿素をアンモニアに変化させる。このアンモニアが胃酸を中和し菌の周囲のpHを変化させて、生存できる環境を作り上げている。(胃ガンの所や十二指腸のような尿素のない所では生きていけない。)

ウレアーゼは胃の組織に障害を与え、それ以外にも熱ショックタンパク(heat shock protein、HSP)空砲化毒素、ムチナーゼ、プロテアーゼなどを持っており、それぞれが複雑にからみ合って病気の発生や進行に関係するといわれている。

十二指腸潰瘍、一部のリンパ種(MALToma)のほとんどがヘリコバクターが原因と考えられ、胃潰瘍や、胃炎(とくにB型胃炎と呼ばれています。)、その他、胃癌の発生にも関与しているといわれている。

生育条件が悪くなると球状変化して一種の冬眠状態となって 生き延びるという性質を持っている。菌自体は弱いのでこの休止状態で感染し、感染経路は経口、もしくは糞口感染と考えられている。

胃内視鏡検査、細菌検査を経て菌が発見された場合、抗生物質の経口投与により除菌をするのが現段階での治療法である。(この際、検査、治療共に保険がきかない)


Barry J. Marshall's Helicobacter home page in Australia
Helicobacter Foundation pages
Animal Helicobacters---elicobacter heilmanniiの写真があります
University of Virginia H.pylori Center