Peter Cyrog, DVMからの報告-詳細-


最近の論文が胃潰瘍の原因として知られている細菌が猫から飼い主へ感染するという事例を発表した。

胃の病気で通院経験があった歯科医(38歳)が主治医による内視鏡検査を受けたときに潰瘍は発見された。その後の細菌学的分析により、その歯科医は3系統あるヘリコバクターの中では動物の中から見つかるはずの_Helicobacter heilmannii_に感染していた。

論文を書いたChristine Dieterich(Centre Hospitalier Universitaire Vaudois in Lausanne, Switzerland.スイス)によれば、「細菌の系統のひとつは彼の飼い猫2ひきから発見されたものと同じであった」と報告している。

類似したバクテリア_Helicobacter pylori_ (通称:ピロリ)は最近の研究で知られているとおり、人間の胃の中で発見され、胃腸の病気、しいては胃癌の要因になりうるといわれている。
また、抗生物質での除菌治療で細菌を除菌することができることが分かっている。

ピロリは人間の体のみ、 そして_Helicobacter heilmannii_ は多種の動物から発見される。例えば80〜100%の割合でなんらかの胃の症状を持つ猫、犬、豚から発見されている。

「バクテリアの伝染は非常に [ 効率的 ] であるとは思えないが、_Helicobacter heilmannii_ の感染は高い確率でペット界に存在している。しかし、運良く人間にとっては低い確率の出来事であるといえる。」

「ネコとイヌの中で_Helicobacter heilmannii_ は胃炎と関係があり、人間にも同じ症状が見られる。_Helicobacter heilmannii_ に感染した人はピロリと同じように、胃潰瘍や癌になる可能性があるといえるだろう。」(論文作者)

著者によると研究は、人間が 多様な系統の_Helicobacter heilmannii_ に感染する可能性を示した最初のものである。
しかしながら、残る可能性として、歯科医が以前飼っていたペットに感染させられたという考えもできるし、今のペットに彼から移された・・・または、全く違う要因があるのか・・・研究が急がれる。