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災害発生! |
ハリケーン・フロイドにみる恐ろしい話
男は浸水してしまった自分の家から退去するところだった。ふとその時、近所の犬がくるくると円を描いて庭のまわりを泳いでいるのに気づいた。なぜさっさと安全なところへ泳いでいかないのかと不思議に思い、犬の方へ行ってみた。なんと恐ろしいことに、犬は庭に打たれた杭にくさりでつながれたまま、ただ生き延びるために狂ったように泳ぎ続けていたのだ。この犬は救助されたが、この例は災害時の行動計画をしっかり立てておくことの必要性を明白にしている。この場合、おそらく犬の飼い主はすべてを捨てて一刻も早く退去するように指示されたのでしょう。その結果、犬は命を落とすところだったのです。
緊急時には、あなた自身とあなたの家族の安全をまず最優先すべきです。自分と家族の安全が確認されてから、動物を救うことを考えてください。ただし、それが確認されたら、とにかく動物の安全を必ず確保して下さい。 その覚悟はできていますか?
居住地域を考慮する
最初にすべきことをまず行ないましょう。何に対して行動計画をたてるのかを具体的にしなければ備えることはできません。まず自分の住んでいる地域について考えてください。例えば、カリフォルニアの地震のように、地域によってはある種の災害が起りやすいものです。過去にどんな天災があなたの住む地域に起っているか調べてください
− ハリケーン、洪水、竜巻、地震、吹雪等など。市町村の緊急対策管理事務所や役場に問い合わせると、自分の居住地区に起りやすい災害がわかります。同様に、火事、ガス漏れ、化学物質の流出など、天災以外の災害にも計画を立てておきます。たとえば近所に化学物質の処理工場があれば、どのような事態が起り得るかを認識しておくと、いざという時に対応できます。どこに住んでいようが、地域によってそれぞれの天災は常に潜んでおり、いつそれが起ってもおかしくないのです。
退去するならペットも一緒に
先に言ったように、家から退去しなければならないのなら、自分と家族の命が危険にさらされない限り、ペットを一緒に連れて行って下さい。あなたにとって危険なら、ペットにとっても危険です。人は、動物なら本能にまかせて生き延びるだろう、ともっともらしく考えてしまうものです。もちろん、この6年間おもちゃのねずみばかりを追いかけていた猫にも確かに生きる本能はあります。でも周囲が生存できる状況とは限りません。あなたが飲めない水は、やはり彼らにとっても飲めない水です。それでもどこかに大切な友を避難させる場所が必用です。赤十字の災害避難所はペットを受け入れません。ペットの宿泊施設、宿泊準備のある動物病院、動物と泊まれるホテル(災害時に動物を受け入れるか確認する)、動物のシェルターなど自宅から半径160km以内にある可能な避難場所をすべてリストアップします(計画を立てていなかった飼い主のせいでシェルターは動物で溢れかえるため、最期の手段とします)。また、避難が必用な事態だと気づいたら、できるだけ早く動物を家の中に集めておくと、退去するとき連れて行きやすくなります。移動の最中は動物の行動をしっかりとコントロールして下さい。よくしつけられた犬でも緊急時には恐がって突然どんな行動をとるかわかりません。
備えあればうれい無し
ボーイスカウトのように、いつも緊急時に備えておきます。つまり、災害用品を自宅にフル装備し、ペットが車によく乗るなら車のトランクにも最低必用限の用品を積んでおきます。また、とっさに持ってでやすい入れ物にペットの必要品を入れておきます。準備したエサや水は半年ごとに新しいものに取り替え、年に一度はペットの必要に応じて内容物を検討し直します。たとえば、子猫の首輪は一年後にはもうサイズが合わないはずです。
ペットの必要品として、エサと水一週間分を割れない密閉容器にいれ安全かつ新鮮な状態で保存します。缶詰めを入れる場合は手動の缶切りも入れておきます。エサや水をいれるプラスティック皿も忘れないように。予備の首輪とくさりも重要です。ペット別にポータブルのキャリアも役に立ちます。サンフランシスコ動物虐待防止協会によると、赤十字の公式ポリシーは緊急時、避難場所への動物受け入れを許可していません。ただしこれまで例外として、動物がしっかりとしたキャリアなどに入っている場合は受け入れています。鳥などは紐つなぐことができないため、必ずキャリアなどが必用です。救急箱にもピンセット、バンドエイド、軟膏、消毒用スプレー、オキシドールなどを必ず充分に備えておきます。ペットが薬を処方してもらっている場合は、保管の仕方を獣医師に確認しておいて下さい。
必要書類一式
多くの飼い主は、ペットの身分証明タグに電話番号を書いています。さらに余分のタグを作っておいて、被災地圏外に住んでいる友人や家族の電話番号を書いておきます。こうしておくと、自宅の電話が不通になったり、自宅から退去してしまった場合でもペットはあなたのもとへ帰ってきます。あるいは毎日つけているタグに、市外の電話番号を書いておくと休暇で留守をしている時にも役に立ちます。猫にもタグをつけるべきなのですが、ほとんどの猫はタグをつけていません。1996年度の全国ペット数調査によると、行方不明として保護された犬100万匹、猫580,000匹のうち、犬17%、猫は2%しか飼い主のもとに帰っていません。アメリカ動物愛護協会は、身分証明タグはペットにとって飼い主のもとへ帰る切符のようなものだと確信しています。またペットにマイクロチップを埋め込むことも検討してみる価値があります。
最期に、必要書類の準備を忘れずに行ないます。ペットの最新ワクチン接種記録をコピーし避難袋に入れておきます。ペットを受け入れる時に書類を求める宿泊施設があります。またペットと離れてしまった場合、ペットの「行方不明」ポスターを作成するのに最近撮ったペットの写真も役立つかもしれません。うまくいけば、行方不明のポスターを貼るような事態にはならないかもしれません。もっと恵まれていれば、立てておいた行動計画など一度も実行することはないかもしれません。でも万が一、そのような事態が発生したら、準備しておいたことを有り難く思うでしょう。「備え」は、あなたとあなたのかけがえのないパートナーにとって、いざという時、骨の折れる作業を少しでも軽減してくれるかもしれないのです。

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